ASEAN研究プラットフォーム

学術研究と社会、政府と市民社会を有機的に接合する超学際研究を推進するために、東南アジア研究者、科学技術研究者と日ASEANの政策・ビジネスコミュニティの諸力を結集する協働研究体制の構築を目指します。

本研究プラットフォームでは、とくに日本と東南アジアの新しい関係性を作り上げることに意識的でありたいと考えています。まずは「地域のリアリティ」から問題解決型の「知」を抽出することを第一義とします。北半球由来のパラダイムを南に持ちこむ前にもう一度立ち止まって現地のリアリティに照合することを今一度心に刻みながら、イコールパートナーシップのもと、現地の研究者や実務者からの学びを通して新しい知の生産を進めていきたいと思っています。

協働研究体制の構築を目指し、私たちは現在2つのプログラムを推進しています。

1. 次世代形成プログラム

次世代の超学際・統合型研究者を育成するために、国際公募により国内外の優秀な若手研究者を選抜します。超学際生存基盤研究への参画を通して、自らのイニシアティブのもとでの研究推進や国際ワークショップの企画・運営を奨励しています。

 

若手研究者が中心となって推進する主な国際共同研究プログラムです。

  1. 国際林業研究センター(Center for International Forestry Research: CIFOR)
    「Enhancing climate-resilient livelihoods in boreal and tropical high carbon forests and peatlands」
    内藤大輔特定研究員 (期間:2017年10月1日~)
  2. アジア太平洋地球変動研究ネットワーク(Asia-Pacific Network for Global Change Research: APN)
    持続可能な開発のための途上国における科学的能力開発・向上プログラム(Scientific Capacity Development Programme: CAPaBLE)
    「Urban built environment and health: towards Sustainable Development Goals in the developing countries」
    クワン・スーチェン特定研究員 (期間:2018年10月1日~2019年9月30日)

 

2. アセアン・ローカル・イニシアチブ

CSEAS構成員と協働するアセアン地域の研究者、NGO、ビジネス・コミュニティ、行政関係者等の調査および京都滞在をサポートします。プログラム参加者は2年間に渡って自己のイニシアティブで生存基盤研究を実施していただきます。初年度には、採用された研究プロポーザルを携えて京都に短期滞在し、キャパシティ・ビルディングのためにCSEASおよび京都大学の構成員との交流やライブラリーリサーチ等を実施し、調査が終了した二年次年度末には京都で開催される合同セミナーにおいて研究成果を発表し、論文ドラフト(単著/国際共著)を提出していただきます。

 

平成30年度は2件の研究課題を採択しました。

  1. アルディアナ・エカワンティ講師(マタラム大学医学部)
    「インドネシア西ヌサ・トゥンガラ州における小規模金採掘に起因する水銀中毒からの健康保護」
    CSEAS協働研究者:坂本龍太准教授
  2. “A Collaborative Approach to Understanding Cross-Regional Mobilities in Timor”
    CSEAS協働研究者:ジュリアス・バウティスタ准教授、アンドレイ・ダマレド研究員

 

平成29年度は2件の研究課題を採択しました。

  1. ジャイル・ラングブ氏 (公益財団法人世界自然保護基金マレーシア(WWFマレーシア))
    “Trans-boundary Conservation Initiative in the Heart of Borneo: a View from Within”
    CSEAS協働研究者:石川登教授
  2. Chansathith Chaleunsinh氏 (Independent Researcher)
    “Educational attainment and adult literacy in Laos: An evidence using data from Multiple Indicator Cluster Surveys (MICS)”
    CSEAS協働研究者:三重野文晴教授